公益財団法人 サウンドハウスこどものみらい財団

理事挨拶

初めてこどもたちの支援に関わったのが1987年、宣教師としてフィリピンのセブ島を訪れた時でした。その当時、フィリピンはまだ経済的に困窮していたこともあり、セブ島も大変厳しい状況におかれていました。そこでカトリックのシスターたちの協力を得て、大勢のこどもたちを野外広場に集め、一緒に来てくれた仲間たちと共に日本風のカレーライスを振る舞うことにしたのです。あの時の、こどもたちの驚きの表情とこぼれる笑顔が忘れられません。どんな環境にあっても、こどもたちの可能性は無限大です。当財団は、こどもたち誰もが夢を描き、希望に満ちた未来へ羽ばたいていく願いのもとに設立されました。支援活動を続けていくうちに、同じ志を持つ多くの仲間との出会いが生まれ、瞬く間に素晴らしい支援チームができ上がったのです。こどもたちの未来に向けて熱い思いを共有する私たちの心は一つです。こどもたちの心の芽が大切に育まれ、みんなが笑顔になることを願い、これからも全力で支援を続けてまいります。こどもたちの命を守ることに妥協はありません。今、できることを、すぐに実行することが、私たちの信条です。応援をよろしくお願いします!

代表理事 中島 尚彦

こどもの命を助けたい。笑顔に溢れるこどもたちを育みたい。痛みや哀しみを繋がる力に変えて、安心できる心の居場所をつくっていきたい。そこにいるだけで歓迎され尊ばれる地域社会を足元から草の根で広げていきたい。このような必要不可欠な働きだからこそ、何とかして継続していきたい、という願いを私たちは共有しています。多くのこどもたちが支援を必要としています。しかしながら現実を振り返ると、むしろ支援する側の人たちや団体の多くが、経済的に助けてもらいたい、と願っている現実があります。支援団体が率先して支援活動を展開するためには、周囲のサポートが必要であり、いろいろな意味で依存先を増やすことが大事になってきます。そして、時には絶望を分かち合うことからも新たなる希望が始まることに気が付くことがあるのではないでしょうか。こどもたちの命を守るために、民間だからこそできる柔軟で迅速なサポートがあります。こどもの活力と笑顔を守るために『サウンドハウスこどものみらい財団』は、支援を行っているみなさまの熱意と覚悟を覚え、一緒に力を合わせながら応援してまいります。

理事 武田 和浩
特定非営利活動法人
まきばフリースクール 理事長

いつの時代も未来をつくるのはこどもたち。そのこどもたちの笑顔、こどもの世界を守りたいと思ってきました。何故なら、こどもたちは自分たちの居場所を選ぶことができず、多くが困難な家庭環境におかれているからです。親や親族、同居者の影響を強く受ける幼いこどもたちは、大人の選択に身を任せるしかありません。安心安全と言うにはほど遠く、小さい身体で必死に耐え、声なき声を抱え、愛されたいと願っているこどもたちがいます。こどもたちのSOSは、「いま」発信されています。その心の叫びに耳を傾け、迅速に手を差し伸べることが大事です。「こうあるべき」「こうでなければならない」にとらわれず、こどもにしかないピュアな遊び心、自由な心、信じる心を大切にした優しい空間が、私たちの社会の中に存在することが不可欠ではないでしょうか。こどもたちが安心して笑顔で過ごせる環境は、心に光を与えます。そのような愛がいっぱいの世界の中で、こどもたちを丸ごと受け入れ、抱きしめてあげたいと思うこの頃です。世の中がどんなに変化しても、こどもたちの心に残る、未来へ繋がるメッセージを伝えながら、命と笑顔が守られ、笑い声が響く、そんな場所を一緒に作り上げていきませんか?こどもたちの夢と希望に満ち溢れた未来へ続く道を、私たちと共にカタチにしていきましょう!

理事 阿部由子
認可外保育園 木のおへや みらいキッズ
株式会社 ノア 代表取締役

「自分は愛されるために生まれてきた!」すべてのこども、若者たちがそう思える未来を創る、これが私のビジョンです。どんな家庭に生まれても、どんな過去があったとしても、こどもたちは愛され、大事にされることで、生きる力が湧いてきます。どれだけお金があっても、優れた能力を持っていても、「あなたは大事な存在だよ」と言ってくれる「誰か」がいることには適いません。以前、アメリカのスラム街で、こども支援に携わっていました。スラム街での生活は悲惨なものでした。人が銃で撃たれて亡くなり、麻薬の売買が盛んに行われ、親は刑務所…しかし今でも忘れられないことは、そのような中でも、こどもたちの眼がキラキラと輝いていたことです。「I’m precious!=自分は尊い存在なんだ!」胸を張ってそう答えるスラムのこどもたちを見ていると、この一見豊かに見える日本で過ごしているこどもたちは、果たしてこのスラムの子たちよりも幸せなのだろうか?そんな疑問が頭から離れなくなりました。もっと日本のこどもたちが「愛されていい存在なんだ」と自信をもって言える社会を創りたい!こどもたちが強さも弱さも全部ひっくるめて自分と人を愛せる…「助けて!」と言ったら大人が手を差し伸べてくれる…そんな当たり前のことが実現できる社会を創りたいと、心から願っています。日本に今必要なのは、こどもたちの幸せのために、私たち大人が本気で「動く」ことです。ぜひ、そのための一歩を皆様と一緒に歩んで行くことができれば幸いです。

理事 山下祈恵
認定NPO法人トナリビト 代表理事

「ハグして・・・」台風復興支援活動の慰霊祭でフィリピンのレイテ島を訪れた時、親も兄弟も住む家も失った幼いこどもたちが私に求めてきたものは、お金でも、物でもありませんでした。「抱きしめてほしい!」ただ、それだけでした。たとえ苦しい現状に遭遇していても、どんなに辛い過去があったとしても、「今」と「未来」はこどもたちのものです。今、この瞬間の命を生きること、共に喜び笑いあうこと、そして自分の存在を受けとめてもらう体験が、こどもたちの心を癒し、生きる力の源となります。「助けて」と言えないこどもたちの傷ついている心と身体の小さなサインを見逃すことなく、尊い命を未来へとつなげていくには、こどもたちが安心して声をあげられる人との出会いと居場所が大切です。1人の子どもを育てるには100人の村人が必要だと言われています。痛みを抱えているこどもたちなら、なおさら多くの人の助けと支えが必要です。だからこそ、「自分のことを想ってくれる人がいる!」「自分を信じてくれる人がいつもいる!」と、こどもたちが肌で感じることができる温もりと、安心して自分らしく過ごせる優しい空間を必要としています。こどもたちが今日を生き、明日へと命をつなぐ大きな生きる力を、地域と共に見守りながら、育んでいく「みらいはうす」を一緒につくりませんか?こどもたちの未来は私たちの未来です。「生きているだけでいい!」「生まれてきてくれてありがとう!」と伝え続けて、こどもたちの「命」を「未来」への「希望」につないでいきましょう。

理事 板倉未來
NPO法人OHANA 理事長